姿勢と自律神経が関係する理由とは

ご覧いただきありがとうございます。

「姿勢と自律神経って、関係あるんですか?」


この質問は、日々の施術の中でもとてもよくいただきます。


結論からお伝えすると
姿勢と自律神経はとても深く関係しています!


自律神経は呼吸や内臓の働き、血流、筋肉の緊張など、
私たちが意識しなくても体を保つための調整を行っています。

そして姿勢を支えている筋肉の多くも
自律神経の影響を強く受けているんです。


たとえば

・首や肩の力がなかなか抜けない
・呼吸が浅く、胸が広がりにくい
・お腹に力が入らない感じがする
・腰や背中だけで立っている感覚がある

こうした状態が続いている方は、
交感神経が優位になっているケースがとても多いです。


交感神経が優位になると

・息を最後まで吐ききれなくなる
・横隔膜の動きが小さくなる
・腹筋、特に腹横筋がうまく働かなくなる
・首や肩、腰の筋肉で無理に体を支えるようになる

その結果として反り腰やスウェイバック
猫背、ストレートネックといった姿勢につながっていきます。


ここで大切なのは
「姿勢が悪いから自律神経が乱れる」

というよりも
自律神経のバランスが崩れることで
体が無意識に今の姿勢を選んでいる

という考え方です。


「胸を張る」「背筋を伸ばす」「お腹に力を入れる」
といった意識だけで姿勢を正そうとすると、
かえって疲れてしまったり、長続きしなかったりします。


それは神経の状態に合わない姿勢を
無理に作ろうとしているからなんです。


姿勢を整えるためのスタートは、とてもシンプル。

・きちんと息を吐けているか
・お腹が自然に働いているか
・背骨と骨盤が、力まず安定しているか

この土台が整ってくると

呼吸が深くなる
→神経の緊張がやわらぐ
→無意識の筋肉が働きやすくなる
→姿勢が少しずつ自然に変わっていく


姿勢と自律神経は、別々のものではありません。
同じ体の仕組みを、違う角度から見ているだけなんです。


だからこそ姿勢だけを見ることも
自律神経だけを見ることもせず
両方を一緒に整えていくことが大切だと考えています。